ソニーモバイルコミュニケーションズは3月18日、日本に先駆けて世界で「Xperia 10」、「Xperia 10 Plus」を発売開始した。
これら2機種は、世界初と思われる 21:9 という縦長ディスプレイを搭載したミドル機だ。既に「MWC19 Barcelona」で発表されたが、私が手に取ったのは 4/18 だった。数時間実機を触り、久しぶりに「新鮮味がある Xperia だ」と感じた。その理由をぜひ述べたい。
【写真】Xperia 10 サンプル写真
【ハードウェア】 Xperia 10 ゲット!
Xperia10 のハードウェア (近年の Xperia フラグシップとの比較もあり)
http://masayu-i.blog.jp/archives/1074838246.html
理由1:21:9の縦長ディスプレイ
ここ最近、他社も含めたフラグシップスマホは、ディスプレイのアスペクト比が18:9や19:9などが主流になりつつある。しかし、Xperia 10 はミドルクラス機ながら、それらよりもさらに縦に長い21:9のアスペクト比を採用した。
ソニーモバイルは、この比率を「シネマワイド」と呼んでおり、比較的高画質といわれる IPS 液晶と相まって、映像コンテンツにより没入して楽しめる。映像配信サービスでは「Netflix」、ゲームでは「FORTNITE」「ASPHALT9」「ARENA OF VALOR」などが21:9で楽しめるらしい。
実際試したところ、 「Assoluto Racing」 も 21:9 表示は可能だが、レースの合間の画面は、多少バグっているようなイメージがある。日常的に使うブラウザやSNSアプリなども、縦長になることで、1画面に表示できる情報量が増す。実機は、スクロール回数が減って、より快適に情報収集ができる、とても使いやすい機種に仕上がっている。
この機能をメインに考えた場合、Xperia1と比べてもまったくそん色はないように思われる。
マルチウィンドウを活用した2画面操作もはかどる。
ソニーモバイルは、動画アプリでスポーツを見ながらSNSでつぶやく、2つのショッピングアプリで価格を比較する、英語の記事を読みながらサイトで単語を調べる、といった利用シーンを例に挙げているが、もちろん、これらの機能は Xperia 1 だけでなく 10 でも余裕で試せる。
とはいえ、マルチウィンドウは、Android 標準の操作法だとややハードルが高い。そこで、Xperia1には簡単にマルチウィンドウを起動できるショートカットが用意されているが、Xperia 10/10 Plus では、そのアプリは、現状見あたらないようだ。
ちなみに、他社では当たり前のように設けている、画面上部のノッチ(切り欠き)は、Xperia10/10 Plus / 1 では採用されていない。ノッチがあるとコンテンツが欠けて表示されてしまうため、没入体験を損なうと考えたのだろう。
上にはわずかに黒帯が入っているが、下左右はギリギリまでフチを狭めていて、没入感は高い。これはこれで、上下に黒帯がある Xperia 1 とも差別化が図れているように見える。
理由2:相当軽い!、とても持ちやすい!、思った以上に質感良し!
Xperia 10 の重量は約162g。
数字だけを見ると普通そうだが、実際に手にすると「かなり軽い!」というのが本音。
部品の配置を工夫するなど、ボディーバランスが良いのと、画面サイズに対する期待値よりも軽いのが功を奏しているように思える。
数字だけを見ると普通そうだが、実際に手にすると「かなり軽い!」というのが本音。
部品の配置を工夫するなど、ボディーバランスが良いのと、画面サイズに対する期待値よりも軽いのが功を奏しているように思える。
厚さは 8.4mm になり、9.9mmの「Xperia XZ3」や11.9mmの「Xperia XZ2」と比べてもだいぶ薄くなった。ディスプレイは6型と、かなり大き目だが、21:9で縦長になった分、幅は 5.2型の、Xperia Z 世代のフラグシップスマホ同等以下の 68mm に抑えられ、コンパクトクラスにも匹敵する小型化がされている。
一見するとスクエアな形状だが、コーナーは丸みを帯びているので手のひらに優しく、フィット感も良好で、Xperia Zシリーズをほうふつとさせる。
…次に続く…
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